クリスマスピラミッド

わらべ館コレクション

製造年

1996年

製造会社

リヒャルト・グレーザー(Richard Glaesser)(ドイツ)

寸法

本体:高さ780mm 幅・奥行390mm

紹介

このクリスマス気分を高めるおもちゃは、とんがり屋根の先端に取り付けられたプロペラをろうそくの炎の熱による上昇気流で回転させ、人形が乗る円盤を回すしかけとなっています。

1階の中心にはキリスト生誕の場面、周囲を東方の三博士、羊飼いらが囲みます。2階は歌う天使たち、3階はサンタクロース、最上層の4階は一人の天使がいて、1階の三博士らと3、4階が回転する仕様です。1階の四方にろうそくを乗せる受け皿が1つずつ取り付けられています。

18世紀に作られた初期のクリスマスピラミッドは、各家庭で手作りされていました。プロペラのない三角錐や四角錘の木組みに蜜蠟(みつろう)などでできたろうそくを乗せ、炎の揺らめきを楽しむ素朴な形でした。

19世紀中ごろ、ステアリン酸やパラフィンワックスの発明によってろうそくの大量生産が可能となると、クリスマスの演出には以前よりもたやすく炎が用いられるようになります。

20世紀になると、専門の業者が現れ、ウェディングケーキのように段を重ねた1メートル近い高さの商品も発売されますが、現在では、1段式の小さなサイズに人気があるようです。圧巻の大きさは、クリスマスマーケットに登場する十数メートルのクリスマスピラミッド。こちらは炎でなく電気の力で動かしています。

ひとこと

クリスマスピラミッドが作られるドイツ東部、チェコ国境付近に位置するエルツゲビルゲ地方は、木製おもちゃの一大産地としても知られ、バレエでも有名なくるみ割り人形もここで作られています。

展示場所

3階 夢とあこがれコーナー(2019年12月25日まで)