鯉幟(こいのぼり)(真鯉)
(写真: 4枚)
(写真: 4枚)
制作年
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明治時代
制作者
不明
寸法
幅(最大幅)1870mm×長さ5620mm
素材
和紙、竹、紐
解説
端午の節句に幟を立てて、男児の健やかな成長を祝う風習は、江戸時代前期には一般化していましたが、中期になると、民間では武者絵や鍾馗(しょうき)※の絵柄の幟にとりつける「まねき」という布に、小さな鯉の形をしたものが登場します。鯉は滝を登り、竜となるという「登竜門」のいわれから、立身出世を象徴しています。
江戸時代後期には、鯉幟として吹貫(吹き流し)のように筒状で大きく作られるようになりました。当初は和紙が主流でしたが、明治期には布製のものが現れます。
本資料は和紙に彩色され、背びれ、腹びれ、臀(しり)びれは糊付けされています。また、鯉と同じく立身出世の願いを託された金太郎が両面に描かれており、現在の円筒形の形状よりも魚らしいくびれを持つ流線形の姿をしています。
※鍾馗(しょうき):中国における民間信仰の神。鬼退治の伝承もあり、その図像が魔除け、厄除けを担います。
ひとこと
鯉と金太郎は「鯉金」と称され、土人形や張り子、凧絵など、数多くの郷土玩具のモデルとなりました。
展示場所
1階 エントランスホール 2022年4月9日~5月17日(予定)
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