国際博物館の日記念イベント「からくりJAPAN」開催(5月17日)
5月18日はICOM(アイコム「国際博物館会議」)が定めた「国際博物館の日」です。わらべ館では、普段「静態展示」をしているおもちゃを動かしたり、中身や裏側を紹介したりするイベントを開催していますが、2020年は「からくりJAPAN」と銘打ち、江戸時代に考案されたからくり人形たち(復元品)に登場してもらいました。
今回は、すべてねじを巻くゼンマイを動力とした人形です。「ハイカラ女学生」は茶運び人形と同じく、手の上げ下げで歩行の入り切りがあり、やや重めの手提げを持たせると歩み始めます。
「七妖品玉人形(しちようしなだまにんぎょう)」は「品玉」つまり手品をする人形。右手の箱を開けるごとに、中の品物が人参→茄子→花→ひょうたん→宝珠→熨斗→小判と七変化します。こちらは、幕末に土佐の大津屋金蔵が制作したものを復元しています。
動画はこちらを御覧ください。
最後は「涼風車」という扇風機のようなからくりをご披露。ねじを回すと羽根が回り、鉄器の風鈴がチ~ン♪と涼し気な音色を奏でます。
中身を見ようと前面のふたを開けると…!
こちらもぜひ動画をご覧ください。
イベント当日は、新型コロナウィルス感染防止策による臨時休館から再開館した翌日。「三つの密」を避けたうえで、一組ずつ近づいてご覧になる時間も設け、ゆったりとした雰囲気で進めました。江戸の優れた技術と人形の絶妙なしぐさの組み合わせ、しばしのタイムトリップ気分を味わえたのではないでしょうか。