兵士シュヴェイクのぜんまい人形
製造年月日
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1970年代か
制作
不明(チェコスロバキア)
寸法
幅90mm×奥行65㎜×高220mm
紹介
シュヴェイクとは、ヤロスラフ・ハシェク(1883~1923)の短編集『善良な兵士シュヴェイクおよび奇妙な短編集』(1912)に登場する主人公であり、トリックスターでもある人物の名前です。
真っ正直で愚直な彼が上官の命令に忠実に従うために起こるドタバタは、軍隊内に無秩序を作り出し、権威や戦争の愚かさをあぶりだすことになります。ドイツやロシア(ソ連)に挟まれたチェコの人々が抱く権威に対する庶民の抵抗を「滑稽」で包んだ同作品は、国内で複数回映画化されるほど人気があり、シュヴェイクは愛すべきキャラクターとなっています。
そこで、これまでにさまざまなシュヴェイク人形が作られ、こどもたちの手にわたりました。今回紹介するのは、背中に巻き鍵を差し込む型で、ねじを巻くと、カタカタと身体を揺すりながら直径20㎝ほどの円を描きます。フェルトの軍服に、革靴。右手には「兵士シュヴェイク(Voják Švejk)」と書かれたトランクを持っています。
ひとこと
頭と手先は綿の詰まったメリヤス地で作られていて、ぜんまいしかけのおもちゃには珍しく触り心地の柔らかい人形です。かわいらしいお顔をしていますが、シュヴェイクは成人男性なので、お口の周りにひげの点々が表現されています。
展示場所
3階「ギャラリー童夢」 おもちゃと遊びの企画展「チェコのかわいいおもちゃたち」(2020年11月23日まで)
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