田村虎蔵直筆の日誌
紹介
このNOTE BOOK 3冊には、田村虎蔵(金太郎や大黒様などの作曲者)が文部省から派遣され欧米17か国の視察を行った際の前半部分の様子が記されています。視察期間は大正11年(1922)7月5日から大正13年(1924)1月29日までの約1年半の長期にわたり、次の4つの目的を持っての訪問でした。
- 家庭音楽の調査
- 教育音楽(学校音楽)の調査
- 社会音楽(民衆音楽)の調査
- その他各国の宮廷音楽を始め陸海軍楽隊及びあらゆる娯楽場・演芸場等に就いて音楽の利用法ならびにその種類等を調査
つまり欧米諸国の音楽事情を、学校内に留まらず、家庭、そして祭りの音楽やカフェ・バーで流れる音楽といった社会に溶け込んだ音楽に至るまで、広く調査してこようというものでした。
これら3冊の日誌には、洋行期間のはじめの部分、大正11年(1922)7月5日の出港の日から大正12年(1923)2月14日までが収められており、洋行中に視察した学校の様子や、鑑賞したコンサートの感想などが日々克明に綴られています。
みどころ
学校で実際にどんな教授が行われていたかを例示したり、またオーケストラの配置図が細かに書かれていたりと、田村の欧米視察への情熱とともに当時を知ることのできる貴重な資料です。細かく丁寧な田村の字にも注目!
記録期間
大正11年7月5日~大正12年2月14日
サイズ
縦21.3cm×横17.0cm
展示場所
1階 鳥取の音楽家たちの部屋
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