【展示資料ピックアップ】明治の謎のおもちゃ

こんにちは。わらべ館おもちゃ担当の〈なも〉です。

「明治は遠くなりにけり」といいますが、現在開催中の「江戸の名残りと文明開化と -明治時代のおもちゃ展-」では、現代っ子も遊んだことのあるおもちゃが出展されています。ところが中には、遊び方はわかるけれど、名前がわからないものがいくつか含まれているのです。

そのうちのひとつ。「紙製空気仕掛け玩具」と味も素っ気もない仮の名前をつけたおもちゃは、蛇腹式のうちわの中心にカエルが描かれた紙風船があり、裏側から息を吹き込むと、大きなウサギが登場する、という珍奇!?な一品です。

蛇腹を閉じた状態

蛇腹を開いた裏側(吹き込み口)

ふくらませた状態

もうひとつは、「輪回し」と名付けてはいますが、一般的にその名でイメージするのは、自転車のリムを棒で押しながら転がす遊び方でしょう。展示中のおもちゃは、3つの輪に縄のようなねじりを入れた鉄棒が差し込まれており、輪がぐるぐると横に回りながら落ちていくもの。動画をご覧ください。たしかに「輪回し」ではあるのです…。

いずれも名称などご存じの方は、ぜひ情報をお寄せください。お願いいたします。

※ 9月9日(日)14:45~15:15 当館専門員によるギャラリートーク開催。