高木東六が使用したアップライトピアノ

わらべ館コレクション

製造年

昭和50年(1975年)

製造会社

W.W. Kimball and Company(アメリカ)

紹介

高木東六(1904~2006)は「水色のワルツ」で知られる鳥取県米子市出身の作曲家で、このピアノは、高木がアメリカの企業の宣伝広告に携わった際に謝礼品として受け取ったものです。調律師によると、このピアノは高木の寝室兼書斎に置かれており、個人的に楽しみたい時に演奏し、作曲などは、別に所有しているヤマハのグランドピアノで行っていたそうです。平成28 年(2016)に、ご遺族よりわらべ館に寄贈されました。響板にはKimballのロゴがあり、また鍵盤の蓋部分には星条旗の飾りもあります。

このKimball(キンボール)社製のピアノは、音量は大きくありませんが、音色がとても柔らかく、温かみがあります。全体のデザインや木の色合いも美しく、洗練された印象を受けるピアノです。また、天板(ピアノの蓋)がグランドピアノのように開くことが特徴となっています。このピアノからは、寝室兼書斎というプライベートな空間で、くつろいでピアノを弾く高木の姿が伝わってきます。

ひとこと

普段は展示のみですが、エントランスホールで開催される「にじいろコンサート」で演奏されることがあります。Kimball社製ピアノの音色を聴いてみたい方は、ぜひコンサート情報をチェックしてみてください。

展示場所

1階 エントランスホール