テディベア

わらべ館コレクション

製造年

1907年(明治40年)ごろ

製造会社

アイデアル・ノベルティ&トイ・カンパニー社 Ideal Novelty & Toy Co.

紹介

20世紀初頭の1907年ごろにアメリカで作られたテディベアです。モヘアの身体に、目は木製のブーツボタン(シューボタンとも)、鼻は横方向にシルクの刺繍糸を何回も通し、口や爪は同じ刺繍糸を用い単純な線で表現されています。マントは表がウール地で裏がシルク、縦縞のベストはベルベットで、蝶ネクタイはコットンのような感触です。肩と両足の付け根が可動するように取り付けられています。

ひとこと

有名なドイツのシュタイフ社とともに、20世紀初頭、世界初のクマのぬいぐるみを作ったメーカーという栄誉を競った米国のアイデアル社。同国の大統領セオドア・ルーズベルトにまつわるエピソードから誕生したのが、セオドアの愛称「テディ」ベアです。

なお、当時テディベアは女の子の人形に対する男の子のおもちゃとみなされたため、消防士や水兵など、男性をイメージさせる職業の衣装が数多く作られました。

展示場所

3階 おもちゃの部屋(2019年8月末まで)