甲子園と校歌

こんにちは。わらべ館スタッフひらおです。8月も残すところあとわずかですね。

大阪桐蔭高等学校の二回目の春夏連覇で幕を閉じたこの夏の甲子園。
100回記念だったこの大会で準優勝し、全力校歌として話題となった秋田県立金足農業高等学校の校歌は、鳥取市出身の作曲家 岡野貞一の作曲です。

同校の沿革史によると、昭和7年(1932年)5月に制定されています。

文部省唱歌を手掛けたことで知られる岡野貞一ですが、全国各地の校歌や寮歌を120曲以上手掛けています。
鳥取県内では、鳥取県立高等女学校の校歌を作曲しました。(閉校となった今は歌われていませんが、高等女学校の流れを汲む学校が鳥取県立鳥取西高等学校です。)

隣県の島根県では浜田市立松原小学校、岡山県では岡山県立津山商業高等学校が今も岡野貞一作曲の校歌を歌い継いでいます。

今回、金足農業高校の校歌が注目されたこともあって、出場校の校歌を調べてみると、なんと!佐賀県から甲子園に出場した佐賀県立佐賀商業高等学校の校歌を、同じく鳥取市出身の永井幸次が作曲していました。永井幸次は大阪音楽大学の創設者で、「五一じいさん」などの唱歌を多く作曲しています。

今大会の出場校の校歌には、ほかにも中田喜直(めだかの学校)や中山晋平(しゃぼん玉)、平井康三郎(とんぼのめがね)、下総皖一(たなばたさま)、梁田貞(どんぐりころころ)など、童謡・唱歌を手掛けた作曲家の名前が見られました。
※()内は代表曲

この夏の大会に名前はありませんでしたが、過去の大会では「金太郎」「花咲爺」などを作曲した田村虎蔵(鳥取県岩美町出身)の名前も校歌の作曲者として紹介されていたこともあったんですよ。
校歌を追ってみる、これも甲子園のもう一つの楽しみ方かもしれませんね。春の選抜高校野球大会の時も注目してみてみたいと思います♪