岡野貞一愛用の柳行李(やなぎごうり)

わらべ館コレクション

製造年

不明

製造会社

不明

サイズ

縦54cm×横37cm×奥行16.5cm

紹介

岡野貞一が愛用した柳行李(旅行鞄)です。主な素材は柳で、その名が示すとおり軽量かつ丈夫で通気性がよいのが特徴です。中央には岡野貞一が東京時代に住んでいた小石川の住所が記された名札が収められています。

縁の黒く見える部分には、割竹が使われています。またベルト通しの中央には、ワンポイントの桜が刻印されています。

ちなみに、この柳行李のように、手提げ部分があり持ち運びが可能なタイプは、明治14年(1881)に現在の兵庫県豊岡市で誕生したといわれています。第二回内国勧業博覧会に創作出品されたのが始まりのようです。

ひとこと

岡野が暮らした「小石川区中富坂町」(現・文京区小石川二丁目)は、小石川後楽園や東京ドームから徒歩約10分の場所にあたります。岡野が長年通った本郷中央教会からも徒歩20分足らずの距離です。岡野はこの教会で明治33年(1900)から40年あまりの長きにわたり毎週日曜日の礼拝の際にオルガニストを務めました。

展示場所

1階 鳥取の音楽家たちの部屋