『こどもの讃美歌集』より「きよしこのよる」
刊行年
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昭和26年(1951年)
出版社
あかね書房
紹介
クリスマスが近づいてくると、街中でよく耳にする「きよしこのよる」ですが、実はこの曲は鳥取県境港市出身の牧師 由木康(ゆうき・こう)が訳詞を手掛けた作品です。
境港生まれの由木は、伝道師だった養父について幼少期から鹿児島や奈良、神戸など各地で過ごしました。成人後は、東京にある日本基督教団東中野教会の前身・二葉独立教会の専任牧師(晩年は名誉牧師)を務めています。戦後の讃美歌改訂に際しては、編集委員長として尽力、「きよしこのよる」のほか「荒野のはてに」など多くの訳詞も手掛けました。由木はパスカルの『パンセ』を翻訳したことでも知られています。
ひとこと
原曲は、ヨゼフ・モール作詞、フランツ・グルーバー作曲による讃美歌です。1818年のクリスマス、オーストリアのオーベルンドルフにある聖ニコラス教会で初演されてから、2018年がちょうど200年の節目でした。オーベルンドルフはモーツァルトの生誕地ザルツブルグから北に20キロほどの小さな村です。
教会のオルガンが壊れミサができないと困った司祭ヨゼフ・モールが、教会のオルガン奏者だったグルーバーに、子供達にいつか歌わせようと作詞していた詩を持ち込み、急いでギターで歌える曲をつけて欲しいと依頼して生まれたのがこの曲です。
展示場所
1階「鳥取の音楽家たち」出入り口付近、「鳥取の11人の音楽家たち」の写真や機器の隣に展示しています(2020年1月末まで)
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