田村虎蔵の欧米視察時のアルバム
(写真: 4枚)
(写真: 4枚)
縦26.5cm×横33.0cm×厚さ2.0~2.5cm
解説
この4冊のアルバムには、田村虎蔵(1873~1941、「金太郎」や「大黒様」などの作曲者)が大正11年(1922)7月5日から大正13年(1914)1月29日までの約1年半にわたる欧米視察で17か国を巡った際に撮られた写真が収められています。
残念ながら、撮影場所や撮影日などの詳細はほとんどの写真に記載されていません。多くのページに白紙の枠があることから、後日整理をして記録しておこうとしたものと考えられます。各ページの写真1枚、1枚に番号が振られており、写真の総数はなんと735枚!諸外国の名所や風景写真、視察で訪れた大学の写真など、種類は様々です。田村自身が写った写真もあります。
スライド2枚目の写真には、(左ページ・左上)アメリカ合衆国議会議事堂や(左ページ・左下)ハーバード大学、(右ページ・左上と右上)バンカーヒル記念塔前のウィリアムプレスコット像などが、3枚目には(左上)リンカーン像、(右上)バンカーヒル記念塔が写っています。日誌によると田村がこのあたり(アメリカ東海岸やワシントンD.C)を訪れていたのは大正11年11月下旬から12月中旬のことで、ハーバード大学へは11月23日に訪問、12月11日には上院・下院の議会を傍聴したことが記されています。
4枚目の写真には中央に笑顔の田村虎蔵が写っています。左下の写真はパリのセーヌ川(フランス)にかかるアレクサンドル三世橋です。(撮影時期不明)
来年2023年に生誕150年を迎える田村虎蔵。記念事業に向け、今後もSNSなどで少しずつ写真を公開予定です。そちらもお楽しみに!
ひとこと
今回紹介した写真ではありませんが、他にもノートルダム大聖堂(ベルギー)や、ピサの斜塔(イタリア)、凱旋門(フランス)、アルハンブラ宮殿(スペイン)、ゲーテとシラーの像(ドイツ)などの場所が判明しています。
展示場所
1階 鳥取の音楽家たちの部屋(令和4年6月末まで)
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