テイチク絵入レコード よい子のクリスマス

(写真: 5枚)

(写真: 5枚)

わらべ館コレクション

刊行年

不明。昭和20~30年代か

出版社

テイチクレコード

紹介

レコードというと、黒い盤面の中央に青や赤などのレーベルが貼られたものをまずイメージするのではないでしょうか? そんなイメージのレコードとは違い、このレコードには収録曲にちなんだイラストが盤面全体に描かれており、視覚的にも楽しめるようになっています。この種のレコードはピクチャーレコードと呼ばれ、イラストの他にもアーティストの写真がデザインされているものなどもあります。

『よい子のクリスマス』と題された2枚組の本資料は、9インチ(約22.5cm)のSPレコードで、「ジングル・ベル」「きよしこの夜」「もろ人こぞりて」「蛍の光」の4曲が各面に収録されています。サンタクロースや子どもたち、天使などが描かれていて、眺めるだけでも気持ちが安らぐそんないっぴんです。画家の情報をお持ちの方はご一報ください。

歌っているのは、「ジングル・ベル」根岸澄代、「きよしこの夜」小酒井ちはや、「もろ人こぞりて」木下雅子、「蛍の光」田端さとみの4名です。

レコード下部などにあるロゴマークは、昭和21年(1946)に作られたもので、テイチクの頭文字のTとレコードのRを組み合わせ、大地を前進する人の形になっています。

ひとこと

よく耳にする歌詞が中心ですが、「ジングル・ベル」は♪ジングル・ベル ジングル・ベル 道すがら~ という初めて聞く歌詞になっていて、外国由来の曲の面白さを感じる1枚でもあります。

ちなみに、このレコードは78回転のSP盤ですが、Web上で検索してみると昭和28年(1953)には同盤をカバーする形で33 1/3回転のレコードも出版されていました。それだけ人気のあったシリーズなのかもしれませんね。

展示場所

1階「鳥取の音楽家たち」出入り口付近、「鳥取の11人の音楽家たち」の写真や機器の隣に展示しています(2022年1月末まで)