2022鉄道の世界へようこそ特集③

~乗りたい!見たい!全国の鉄道紹介~

第2弾に引き続き、鳥取鉄道模型クラブ撮影の鉄道写真を、解説とともにご紹介。
今回は、県外を走る車両や、特別な列車にフォーカスを当てます。

第1弾~鉄道模型クラブに聞いてみた~は→こちら
第2弾~乗りたい!見たい!全国の鉄道紹介~は→こちら

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車両:N700A新幹線
撮影地:山陽新幹線 相生(あいおい)-岡山
700系新幹線の改良型で最高運転速度時速300キロと高加速性能を両立させたN700系。そのマイナーチェンジ車で、外観はほぼ同じですがブレーキ性能等が向上しています。現在はN700も同等の改良が行われています。


車両:N700S新幹線
撮影地:山陽新幹線 相生(あいおい)-岡山
N700Aの更なる改良型で外観は先頭部形状が異なる程度ですが中身は大幅に改良されています。JR西日本でも導入が進み、山陽新幹線区間でも目にする機会が多くなってきました。


車両:700系新幹線『ひかりレールスター』
撮影地:山陽新幹線 相生(あいおい)-岡山
カモノハシのようなユニークな表情の新幹線車両です。『のぞみ』からは姿を消しましたが、JR西日本では独自仕様の『レールスター』が今も運行中。


車両:JR四国8000系『しおかぜアンパンマン』
撮影地:予讃本線 高瀬-観音寺(香川県)
宇野線 早島(岡山県)
予讃本線松山電化に伴って登場した振子式車両で、特急『しおかぜ』のうち1編成が「アンパンマン列車」となっています。


車両:JR四国8600系『しおかぜ』
撮影地:予讃本線 讃岐塩屋(さぬきしおや)-多度津(たどつ)(香川県)
予讃本線 宇多津(香川県)
予讃本線 海岸寺-宅間(香川県)
8000系の増備車で、振子は台車の空気バネ圧を調整する方式。外観は「レトロモダン」をテーマにデザインされ、ユニークな顔は蒸気機関車をイメージしています。


車両:JR四国キハ185+キクハ32『アンパンマントロッコ』
撮影地:宇野線 早島(岡山県)
宇野線 早島(岡山県)
瀬戸大橋を渡る岡山-高松、岡山-琴平で運行されるトロッコ列車です。2018年のリニューアルで、牽引車のキハ185もラッピングされました。(※冬期は運休しています)


車両:JR四国2000系『アンパンマン列車』
撮影地:土讃本線 影野(高知県)
土讃本線 吾桑(あそう)-多ノ郷(高知県)
土讃本線 影野(高知県)
気動車では不可能とされてきた自然式振子の実用化で四国島内各線の高速化に貢献し、智頭急行HOT7000の設計ベースにもなりました。後継となる2700系への置き替えが進み、写真のアンパンマン列車も2020年8月に引退しています。


車両:JR四国2700系『南風アンパンマン』
撮影地:土讃本線 琴平-塩入(香川県)
土讃本線 大杉-土佐北川(香川県)
2000系の後継となる振子式気動車で、土讃本線『南風』『しまんと』、高徳線『うずしお』に使用されています。2020年7月からは『アンパンマン列車』を2000系から引き継いでおり、ベースカラーは黄と赤の2種類があります。


車両:岡山電気軌道9200系『おかでんチャギントン電車』
撮影地:岡電清輝橋線・東山線 柳川-西川緑道公園(岡山県)
2019年3月に登場した岡山電気軌道初の観光車両事業『おかでんチャギントン電車』です。
車両デザインは、岡山県出身で『ななつ星in九州』などの車両デザインで有名な水戸岡鋭治氏によるもので、ウィルソンとブルースターをモチーフとしています。
車内にはお客様と一緒にナビゲーターが乗り込み、乗車・誘導のご案内、楽しい車内イベントを展開しています。


車両:500系新幹線『ハローキティ』
撮影地:山陽新幹線 相生(あいおい)-岡山
日本で初めて時速300キロでの営業運転を実現した新幹線車両で、鋭く尖った先頭部と運転席バブルキャノピーから「走る戦闘機」とも呼ばれました。現在は8両編成に組み替えられて大阪-博多『こだま』に使用されており、1編成は『ハローキティ』のラッピングになっています。


車両:DEC700
撮影地:山陽本線 熊山-万富(まんとみ)(岡山県)
国鉄時代に製造され、老朽化が目立ってきたキハ40系に代わるハイブリッド気動車。現在は量産化に向けた各種耐久試験が行われています。


車両:223系 新快速
新快速は、敦賀・近江塩津・長浜・米原などから姫路・網干・播州赤穂・上郡などへJR西日本アーバンネットワークを広域に運転する快速電車です。
京都・大阪・神戸などの都市間輸送を担う列車で、一部区間では特急列車と変わらない速達性を誇ります。
4両目は、2019年より導入された有料座席サービス[Aシート]用の車両です。
先頭の車両は、2020年10月より翌年3月まで[新快速50周年ヘッドマーク]を掲出していました。


車両:長野電鉄3500系
撮影地:長野線 須坂(長野県)
長野電鉄3500系は、1993(平成5)年に従来車の置き換え用として合計39両導入されました。
営団地下鉄(現:東京メトロ)より譲渡された車両で、営団地下鉄では3000系として日比谷線を走っていた車両です。2021年6月、長野電鉄での運行を終え、全車引退しました。


車両:しなの鉄道115系S8編成『ろくもん』
撮影地:しなの鉄道 坂城(さかき)-戸倉(とぐら)(長野県)
しなの鉄道は長野県内の平行在来線区間を引き継いだ第三セクター鉄道です。JRから移籍した115系電車が残っており、このうちS8編成が観光電車に改造されています。沿線の上田を本拠地としていた真田氏の旗印「六文銭」に因む命名で、外観も真田兵の赤備えをイメージしています。


車両:しなの鉄道SR1形
撮影地:しなの鉄道 坂城(さかき)-戸倉(とぐら)(長野県)
JRから移籍した115系電車は老朽化が進んでおり、JR東日本E129系をベースにした新型車両への置き替えが進んでいます。写真は快速・観光列車用の『ライナー車両』と呼ばれるタイプ。


車両:伊豆箱根鉄道1300系
撮影地:駿豆線 三島二日町-大場(静岡県)
伊豆箱根鉄道は西部グループの一員で神奈川・静岡県内で鉄道事業等を行っています。駿豆線(三島-修善寺)用の1300系は元・西部鉄道101系で2編成が在籍、白にライオンズブルーのラインカラーになっています。


車両:伊豆箱根鉄道7000系
撮影地:駿豆線 三島二日町-大場(静岡県)
駿豆線 原木(ばらき)-韮山(にらやま)(静岡県)
駿豆線(三島-修善寺)用の7000系はJRへの乗り入れを念頭に製造された車両で2編成が在籍しています。うち1編成は「ドクター・ストーン」のラッピング車両となっています。


車両:キハ87系 『トワイライトエクスプレス瑞風』
撮影地:山陽本線 熊山-万富(まんとみ)(岡山県)
JR九州の『ななつ星in九州』、JR東日本の『四季島』に続きJR西日本が登場させたクルーズトレインです。美しい日本をホテルが走る。~上質さの中に懐かしさを~ をコンセプトに走り始めました。
鳥取では、土曜日の夜(山陰コース下り)・火曜日の朝から昼(山陰コース上り鳥取立ち寄り)、金曜日の朝から昼(周遊コース東浜立ち寄り)に姿を見る事が出来ます。


車両:117系7000番台『WEST EXPRESS 銀河』
撮影地:伯備線 根雨-黒坂(鳥取県)、山陰本線 上郡(かみごおり)-三石(兵庫県)
WEST EXPRESS 銀河は運転する西日本エリアを宇宙に、各地域を星になぞらえ、その地域を結ぶ列車という意味が込められています。車体カラーの瑠璃紺色は、西日本が誇る美しい海や空を表現しており、側面の長いラインは、長距離の旅をイメージし、「遠くへ行きたい」という憧れをかなえる列車であることを表しています。
2020年9月より大阪と西日本各地を結ぶ観光列車として運行を開始しており、車両は国鉄時代※の快速『シティライナー』用に製造された117系電車を改造したものです。

※1987年(昭和62年)4月に民営化

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みなさんの気になる車両はありましたか?
新しい車両や、引退してしまった車両、また、引退後に新しく生まれ変わった車両が、今日も日本各地を走っています。

第1弾 ~鳥取鉄道模型クラブの人に聞いてみた~ にて、鳥取鉄道模型クラブ代表、祐島伸晃さんが答えてくださったように、鉄道模型の魅力のひとつは、引退した車両や異なる地域の車両を並べて走行が出来ること。
わらべ館で、また、そんな夢のような景色を皆さんに楽しんでいただける日を楽しみにしています!