ラジコンバス
製造年
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1955年(昭和31年)
製造会社
増田屋齋藤貿易(現・増田屋コーポレーション)
※「ラジコン」は増田屋コーポレーションの登録商標です。
紹介
世界で最初のRC(ラジオコントロール)玩具です。戦前より、海外では模型を改造してRCエンジンを積み込んだ飛行機や船が存在しましたが、小さな子どもでも簡単にRC操作ができる点がラジコンバスの特徴であり、魅力でした。
仕組みは「コヒーラ検波器」という最古の無線電信技術を使用したもので、送信機にはボタンが一つしかありません。ボタンを押す毎に直進→右折→直進→左折→直進→停止の順で動きます。バスであった理由は、開発当時本体に内蔵する機械が大きく、容積の大きいバスでないと入らなかったためといわれます。
元々海外富裕層向けの輸出玩具として発売されたラジコンバスは、最古のRC技術で革新的なRC玩具が登場した、と海外からも大きな反響があり、「リメンバー・ザ・コヒーラ!」と紹介する記事もありました。
ひとこと
ラジコンバスの発売当時、電波を扱う場合には無線技師の国家資格が必要でした。ラジコンバスの場合、電波が微弱なため例外的に無資格での使用が認められました。
のちに微弱な電波の使用を合法化するために、電波法が改正されます。この時、改正のための審議会で、対象物であったラジコンバスが会議室を縦横無尽に走り、出席していた大人たちがその様子に大興奮したという逸話もあります。
展示場所
3階 おもちゃの部屋(2019年7月18日~)
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