三木露風生誕130年記念コンサート~母 碧川かたの生涯とともに~を開催

今日、6月23日は「赤とんぼ」の作詞者 三木露風が生まれてちょうど130年の日です。
そんな記念の1日に、三木露風が作詞した曲を演奏し、露風の母 碧川かたの生涯を紹介するコンサートを開催しました。

会場には20代から80代以上の方まで、コンサートだけでなく鳥取出身の露風の母 碧川かたさんの話が聞けるということもあり、大人の方が大勢集まりました。
コンサートでは、「赤とんぼ」はもちろん、教科書に掲載された「ひばり」や「十五夜」、児童文芸雑誌『赤い鳥』にて発表された「おやすみ」、国民歌謡になった「ふるさとの」など全15曲を演奏しました。なかでも、岡野貞一(鳥取市出身の「故郷」「春が来た」などの作曲者)が三木露風の詩に作曲した「霜の朝」は、楽譜を用意し、会場にお越しの皆さんに覚えていただきました。1番のみを聴いた時は歌えるか心配そうにされていた方も、4小節ずつ区切って1度練習することですぐに覚えることができ、4番まであっという間に歌うことができました。


碧川かた研究会会長である四井幸子さんからは、露風の母 かたの生涯について生まれた頃から晩年までが「ショートストーリー」として語られました。かたの生い立ちや看護婦として活動した時期のこと、婦人参政権運動のことなどなど、大変興味深い内容でした。

最後は三木露風直筆の歌詞を見ながら「赤とんぼ」を会場の皆さんと合唱し、130年の節目の日に鳥取の地に歌声が響きました。

来場者からは「かたさんの生涯がよく分かり、感動しました」「知らないことを深く知ることができよかったです」「ひばりと十五夜、60年ぶりに聞きました」「ふるさとの、懐かしい懐かしい曲でした」などの声が寄せられました。

童謡・唱歌企画展「生誕130年記念 三木露風展」は7月16日(火)まで開催中です。楽譜だけでなく、鳥取県立博物館よりお借りしている露風直筆の「赤とんぼ」や露風が母に宛てた手紙も見ることができます。ぜひお越しください。
(S・H)