フォイリッヒピアノ

わらべ館コレクション

製造年

大正時代

製造会社

フォイリッヒ社

紹介

鳥取県鳥取市国府町の旧谷小学校で長年使われていたピアノです。同校が大正12年(1923)に購入したもので、費用は学校の校区からの寄付により賄われました。外国製のピアノは県内でも当時まだ珍しい存在だったといいます。学芸会や音楽会などで演奏され、多くの卒業生に親しまれました。

平成14年(2002)4月、学校の統合により国府東小学校が誕生し、学校での役目は終えましたが、その後わらべ館に寄贈され今に至っています。100年前の貴重なピアノとして常設展示するほか、定期的にメンテナンスを行い、企画展の関連コンサートなどで音色を響かせています。

鍵盤蓋には“FEURICH”のブランドマークが製造地の“LEIPZIG”の文字とともにデザインされ、またフレームに空いた穴の間には、鳥やライオン、王冠などをかたどった2つの章があります。今では3本ペダルが主流となっていますが、このピアノは2本ペダルです。

ひとこと

フォイリッヒ社は、ドイツの東部ライプツィヒで1851年に発足したピアノ製造会社です。古くからピアノ製作を手掛けていた一家の子孫 ジュリアス・フォイリッヒによって創立されました。現在も、中国やウィーンで生産が続けられています。

展示場所

1階「童謡コーナー」