澄宮殿下御作童謡集
(写真: 8枚)
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発行年月日
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大正11(1922)年1月15日
発行
大阪毎日新聞社、東京日日新聞社
紹介
この童謡集は、三笠宮親王(1915~2016)の幼少期に詠んだ歌10編をもとに作られています。10編の詩は、大正10(1921)年8月に日光田母澤御用邸、同年11月に東京澄宮御殿で新聞社が受け取ったものです。そして新聞社が作曲を永井幸次(1874~1965)と本居長世(1885~1945)に依頼、この童謡集が完成しました。
タイトルにある澄宮は大正天皇第四皇子・三笠宮崇仁親王の幼名です。童謡集を紹介した広告には「竹の園生に芽生えた詩人であらせられます宮様のお歌は可愛いゝ坊ちゃんや嬢ちゃん達や、女学校の人々に迄愛誦されてゐます」とあります。幼い頃から文才を認められ“童謡の宮さま”とも呼ばれていました。
各曲には大正から昭和初期にかけて挿絵画家として活躍した名越國三郎(1885~1957)の挿絵が添えられています。
ちなみにこの童謡集は、初版のわずか10日後には重版、さらに10日後には三版が出版されており、その注目度を物語っています。
掲載曲
- ツキトガン(本居長世)大正10年8月13日夜の作。田母澤御用邸にて。
- キョウチクトウ(永井幸次)大正10年6・7月の作。赤坂の御殿にて。
- タモザワガワ(本居長世)田母澤御用邸にて。
- キンギョ(本居長世)日光での作。
- サトウ(永井幸次) 大正10年日光御転地中の作。
- リッシュウ(永井幸次)日光御転地中の作。
- ウマ(本居長世)乗馬が好きな殿下。日光での作。
- サカ(永井幸次)大正10年10月16日、御参内途中の赤坂見附の坂で見た親子の様子を詠んだ作。
- マチノヒ(永井幸次)前作と同様、赤坂見附での様子を詠んだ作。
- ユキ(本居長世)大正9年3月、葉山御転地中の作。
()内は作曲者
ひとこと
今年は永井幸次生誕150年。「サトウ」をはじめとして、くすっとなる作品や、宮様の子ども心が感じられる作品などが収められています。この機会に是非ご覧ください。
展示場所
1階 エントランスホール 2024年9月21日~10月15日 永井幸次生誕150周年記念特別展「鳥取発!永井幸次91年の歩み」にて展示
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