世界一週唱歌雙六(すごろく)&楽譜
出版年
すごろく/明治36年
楽譜/明治34年
発行
すごろく/朝野文三郎
楽譜/吉川半七、今關栄藏
サイズ
すごろく/縦52.0cm×横74.0cm
楽譜/縦14.8cm×横21.6cm(表紙)
紹介
「世界一週唱歌」は、「金太郎」や「一寸法師」を作曲したことで知られる鳥取県岩美町出身の田村虎蔵が作曲しました(作詞は池邉義象)。明治34年(1901)に発表されたこの曲は、明治36年(1903)にすごろくとしても発売されています。
20番まであるこの唱歌は、日本を出発して西へ向かい、シンガポールやインド、トルコやイタリアなどをめぐり、アメリカ合衆国やカナダを過ぎて日本に戻ってくる歌詞になっています。
ちなみに、現在は一回りを意味する漢字には”一周”がよく使われますが、当時は週の字が持つ「ひとまわりする」「めぐる」の意味から”一週”が多く使われており、他に「日本一週航海唱歌」や「汽車汽船日本一週唱歌」といった唱歌もあります。
みどころ
すごろくの絵を描いたのは安田蕉堂(しょうどう)で、明治時代の浮世絵師・日本画家 三島蕉窓(しょうそう)の弟子です。すごろくには、歌詞にあわせて万里の長城や、ローマのコンスタンチヌス帝の凱旋門、アルプス山などが描かれています。歌で世界の名所を旅するのもいいですね。
展示場所
1階 鳥取の音楽家たちの部屋(2021年4月末まで)