「ふるさと」音楽賞の盾と受賞曲「カバさんのあくび」自筆楽譜
(写真: 5枚)
(写真: 5枚)
平成6年3月20日
紹介
この盾は、鳥取県出身の作曲家・レコードディレクター 足羽章(あしわ・あきら)(1912~1999)の旧蔵資料です。鳥取県が平成元年度から12年度まで開催していた「ふるさと」音楽賞日本創作童謡コンクールの第5回大会において、「カバさんのあくび」(稲穂雅巳作詞、足羽章作曲)が最高賞となる「ふるさと」音楽賞に輝いた際に授与されました。その自筆楽譜も所蔵しています。
このコンクールは岡野貞一や田村虎蔵、永井幸次ら鳥取県が生んだ音楽家の業績をたたえるとともに、21世紀を担う子どもたちの夢を育もうと行われていました。
第5回大会には大分県を除く46都道府県から、828名、1,072曲の応募がありました。平成6年3月20日に鳥取県民文化会館梨花ホールで行われたコンクールには、応募作品の中から事前審査を通過した10作品がノミネート、「カバさんのあくび」は童謡歌手の春口雅子さんの歌唱で発表、中田喜直さんをはじめとする9名の審査員による審査の結果、「小さな子供たちでも気軽に口ずさめる素直な詞と曲が評価」され、最優秀作品に選ばれました。
「ふるさと」音楽賞の作品はわらべ館YouTubeチャンネルで順次公開中です。「カバさんのあくび」はこちらから。
ひとこと
足羽章は鳥取県師範学校(現・鳥取大学)を経て、昭和11年(1936)に東京音楽学校(現・東京芸術大学音楽学部)を卒業。和歌山県の高校に3年ほど勤めた後に、昭和14年(1939)に日本コロムビアに入社、昭和52年(1977)に65歳で退職するまで教育課長や学芸部長などを歴任しました。退職後はビクターレコードで昭和58年(1983)までプロデューサーとして教育・教材レコードの制作に従事しました。また学校図書が出版した音楽教科書の編集にも携わりました。
展示場所
1階 「鳥取の音楽家たち」 出入り口付近、「鳥取の11人の音楽家たち」の写真や機器の隣に展示しています。(~2021年11月末まで)
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