「茶目子(ちゃめこ)の一日」日本で初めてレコード化された童謡
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大正8(1919)年
出版社
レコード 日本蓄音器商会(ニッポノホン)
楽譜 七聲舎出版部
紹介
「茶目子の一日」は佐々紅華(さっさ・こうか)作詞作曲によって大正8(1919)年に発表された童謡で、同年10月に『童話唱歌※第五編』として楽譜が発売されました。※童話唱歌はセリフと歌で構成されたオペレッタのようなもの
同作は8つの歌とセリフで構成され、小学生の女の子・茶目子が、朝起きて、ごはんを食べ、学校に行き算術の勉強をし、学校で褒められたご褒美に夜は活動写真を見に出かけるという、一日の様子が歌われています。
最初の楽譜《朝の唄》は「夜が明けた、夜が明けた もう夜が明けた、もう夜が明けた」で始まり、雀が庭で鳴く様子や、太陽が昇る様子などが歌われています。
レコードは「ニッポノホン」のレーベルで発売されました。ニッポノホンは日本コロムビアの前身・日本蓄音器商会が明治43(1910)年の設立当初から使用したブランド名です。
レーベルは鷲印のデザインで、中央のブランド名は大正時代にローマ字表記からカタカナ表記に変更されました。このレコードでは、茶目子を木村時子が、お母様を天野喜久代が、先生を加藤清が演じています。
ひとこと
昭和4(1929)年には童謡歌手の平井英子が茶目子役をしたレコードがビクターから発売された他、何度かレコード化されています。また平井版はCDにも復刻されました。
わらべ館では、この少女がモデルと思われる「チヤメコサン双六(雑誌『幼女號』第五年第一號附錄)」のクリアファイルも販売中です。
展示場所
1階 童謡コーナー
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