【展示資料ピックアップ】江戸の名残りと文明開化のパズル
こんにちは、おもちゃ担当の〈なも〉です。
ただいま開催中のおもちゃと遊びの企画展では、明治時代のおもちゃを52点展示しています。その中から今回紹介するのは、「東京名所絵合わせ」という12個の立法体を組み合わせたパズルです。
立方体の各面に東京の6つの名所が錦絵風に描かれていて、両国橋や永代橋、水天宮は江戸時代の雰囲気を残し、日本橋や印刷局、銀座通りは馬車鉄道(明治15年開通)や洋風建築が近代的な風景となっています。
しかし、よく見ると、両国橋の下をくぐろうとする船は蒸気船で、永代橋を歩いて渡るのは陸軍の歩兵らしき隊列という具合に、近代化の波が押し寄せる当時のリアルな景色が描かれているのです。
展示している資料は1面しかご覧になれませんが、展示ケースそばではレプリカで実際に遊べるので、ぜひ組み立てに挑戦して6面制覇に挑戦してみてください。
「江戸の名残りと文明開化と -明治時代のおもちゃ展-」10月14日まで(9月19日休館)