雛祭りにちなんで~鳥取のお雛様と天神様のミニ展示
こんにちは。おもちゃ展示担当の〈なも〉です。
もうすぐ春ですね。鳥取の弥生の節句を彩る風物詩として、市内の用瀬町を流れる千代川(せんだいがわ)で行われる「流し雛」が広く知られています。旧暦3月3日のお祭りでは、こどもたちや着物姿の母子が、桟俵に載せた小さなお雛様を川面に流す様子が見られます。
鳥取の郷土玩具では、その流し雛のほか、木工びな、土人形など、素朴で愛らしい表情のお雛様が作られています。現在、3階のキュービックギャラリーではミニミニ季節展として展示中です(信夫工芸、ときわ流しびなの会、柳屋、加藤廉兵衛)。
絵柄の素敵な羽子板を1点紹介しましょう。表は段飾りのような絵柄ですが、裏面は、つるとかめのめでたい絵柄が、シンプルかつ穏やかな色遣いで表現されています(実際の展示は表面のみです)。
また、山陰の伯耆、出雲地域では、弥生の節句に合わせて天神を飾る風習があり、男の子も賢く健やかであれ、という願いが託されました。鳥取県中西部で作られた「土天神(どろてんじん)」は津山のねり天神と同じように、練り込んだ土を焼かずに人形に仕立て、別の型でこしらえた頭部を差し込む形式です。どちらの天神様もあぐらや正座ではなく、両足の裏を合せる座り方をされてますね。
こちらもミニミニ季節展として、豆天神などと一緒に1階のエントランスホールで展示しています。
どちらも2018年の旧暦3月3日の前日4月17日までご覧になれます(翌18日は休館日です)。