童謡集「赤い鳥小鳥」
(写真: 4枚)
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刊行年
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1948年
出版社
国民図書刊行会
紹介
童謡集『赤い鳥小鳥』は、北原白秋(1885-1942)の有名な童謡を集めた絵本です。
北原白秋は福岡県生まれの詩人で、童謡「りすりす小栗鼠」を発表したことにより童謡誕生の瞬間を彩った人物でもあります。2022年11月2日には80回目の命日を迎えました。
この絵本は「赤い鳥小鳥」「あわて床屋」「りすりす小栗鼠」などの作品に、ユニークで温かみのあるイラストが添えられたものとなっています。イラストは、洋画家の脇田和など日本を代表する画家数人が手掛けています。
絵本の最初には、白秋が1922年に刊行した童謡集『祭の笛』のはしがきが引用されています。子どもの想像力を花に例え、それを自分の作る「童謡」という笛の音で立派に育て上げようという内容です。
白秋が童謡集を読む子どもたちに向けて、どのような気持ちで作品を作っていたのかがよくわかります。
ひとこと
新しい子どもの歌として、童謡を作った白秋は、同時に日本の古きわらべうたのコレクターとしての一面も持っています。さまざまな地域のわらべうたに詳しかった白秋は、童謡にもわらべうたの様式や約束事をたびたび取り入れています。
そもそも白秋が童謡を作りはじめた動機のひとつは、唱歌の誕生により衰退したわらべうたの復興を図ることにありました。
「わらべうた」という古いものへの回帰が、「童謡」という新しいものを生んだというのは面白いことです。
展示場所・期間
1階 うたの広場(2022年12月20日まで展示)
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