玩具風琴
(写真: 5枚)
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制作年代
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明治41年か
製造
小林鶯聲社
サイズ
縦12cm×横11cm×厚さ1.5cm(取手部分を含むと厚さ6cm)
紹介
逆ハート型のかわいい形をした手のひらサイズの玩具の風琴(ふうきん)です。
アコーディオンとは異なり鍵盤やボタンがないため、自由に音の高さを変えることはできませんが、取手を持って紙製の蛇腹部分を伸縮させると空気が送られ、伸ばす時と縮ませる時でそれぞれ違う高さの音が鳴る仕組みになっています。
金属製の取手の先にある3つの丸い穴は笛孔で、その下には金属製の笛2枚が取り付けられています。バラなどの花があしらわれたデザインになっていることから、玩具といっても、本資料は幼児よりは女学生などを対象に作られたのではないかと推察されます。
製作したのは明治40年(1907)2月創業の小林鶯聲社です。実用新案10935号とあり、商標登録された玩具です(明治41年8月20日出願、同年11月30日登録)。
ひとこと
製作した小林鶯聲社は明治43年(1910)に日本で初めてハーモニカを作った会社とされています。大正6年(1917)発行の『東京工場要覧』によると、同社は風琴やハーモニカを製造しては海外へ輸出していたそうです。
展示場所
1階木造教室前(2021年7月20日まで)
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