ウタノカルタ 七-九才用
刊行年
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昭和19年(1944)
発行所
日本智育玩具合資会社
寸法
(外箱)縦16cm×横11.5cm×高さ1.8cm
(札)縦7.6cm×横5.4cm
紹介
47組の読み札と絵札からなるこの「ウタノカルタ」は、昭和19年9月1日に発行されました。《かたつむり》や《浦島太郎》《案山子》など現在も歌い継がれる歌から、歌詞に「荒鷲ブンブン」と出てくる、戦時中の時勢を反映した歌もあります。絵は、小畑一夫によるものです。
箱の裏には、「日本玩具統制協會」の審査に合格した証紙が貼られています。玩具の世界でも、昭和17年以降、金属類の使用が禁止され、素材の査定や資材の配給が日本玩具統制協會によって行われていたのです。
また「御子達に親しみ深いウタの一節をイロハカルタにいたしました、ウタを口すさびつゝ樂しく朗かに一家揃つて遊んでいたゞける事と信じます、負けた人がカルタを一枚引抜いてそのウタを唄つて頂くのも又一興でせう」と箱の裏に書かれており、当時の子どもたちに、親しまれていた歌を知ることもできる資料です。
ひとこと
自分の好きな歌でオリジナルのカルタを作って遊ぶのも、お家時間が増えた今、いいかもしれませんね。
展示場所
1階「童謡コーナー」(2020年10月末まで)
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