どうよう双六
昭和25年(1950)
発行所
小学館
寸法
縦53cm×横73cm
紹介
この「どうよう双六」は、『幼稚園』正月号(第二巻第十号)の附録として発行されました。『幼稚園』は小学館の九大学習雑誌の一つとして、昭和24年(1949)1月に創刊され、今も発行され続けている雑誌の一つです。
この双六には、童謡の歌詞の一節とかわいらしいイラストが描かれており、歌いながら楽しめるようになっています。取り上げられているのは次の13曲です。
(1)おさるのかごや (2)からすのあかちゃん (3)くつがなる (4)すずめのがっこう (5)めえめえこやぎ (6)あめふり (7)きしゃぽっぽ (8)みてござる (9)かわいいさかなやさん (10)しょうじょうじのたぬきばやし (11)ゆうやけこやけ (12)やさしいおかあさま (13)ゆめのおばしゃ
絵を描いたのは、金子茂二(かねこ・しげじ)。大正時代から戦後間もない頃にかけて『幼女の友』や『幼年画報』、『幼年世界』などを舞台に活躍しました。「すずめのがっこう」では輪になった小雀が先生雀の指揮にあわせて歌い踊る様子が、「あめふり」では柳の木の下で雨宿りをする男の子に、お母さんと通りかかった男の子が傘を貸す場面が描かれています。
ひとこと
この双六に取り上げられている曲の中で最も古いのは「靴が鳴る」(作詞:清水かつら 作曲:弘田龍太郎)で大正8年(1919)の作、そして最も新しいものが昭和22年(1947)に発表された「夢のお馬車」(作詞:斎藤信夫 作曲:海沼実)です。13曲中、何曲知っていましたか? 是非思い出しながら口ずさんでみてください。
展示場所
1階 童謡コーナー(2020年5月末まで)
こちらもどうぞ
- 日本童謠全集(1)〜(6) 2023年 3月 10日
- 『金の星』第5巻第1号(正月号) 2023年 1月 13日
- 童謡集「赤い鳥小鳥」 2022年 11月 11日
- 「茶目子(ちゃめこ)の一日」日本で初めてレコード化された童謡 2022年 9月 9日
すべての記事を読む